エリオット・アーウィットは1928年ロシア人の両親のもとにパリで生まれました。ミラノで幼少期を過ごし、1939年第二次大戦の戦火を逃れてアメリカに移住しました。1953年、25歳にして国際的写真家集団マグナムの一員となり、フォトジャーナリストとして活躍しました。社会的な出来事を記録する写真だけでなく、家族や恋人、犬などの日常風景の作品もあり、ウィットとユーモアに富んでいます。地下鉄の通気口からの風にスカートが煽られたマリリン・モンローの写真も有名です。エリオットの写真の魅力は、一瞬を捉える直感力と画面の構成力にあるとされています。

写真は「エンパイア・ステート・ビル、ニューヨーク,1955」です。

何必館・京都現代美術館で、2022年10月15日(土)～2023年3月26日(日)に「エリオット・アーウィットの世界Elliott Erwitt展」が開催されています。何必館・京都現代美術館は、心が落ち着く空間になっていて、大変おすすめの美術館です。