更年期障害には大きく分けて3つの症状があります。ホットフラッシュやほてり、発汗などの血管拡張と放熱に関する症状。頭痛、肩こり、動悸などの身体的な症状。情緒不安定や不眠などの精神的な症状。どの症状が現われるかは人によって違いがあります。更年期はさまざまな病気を発症しやすい時期で、更年期症状だと思っていても内科や精神科の病気が原因の場合があるので注意が必要です。
治療は、生活習慣の改善、心理療法、ホルモン補充療法(HRT)、漢方薬、睡眠薬、プラセンタなどがあります。HRTを行う場合は他の病気への影響を考えて、血圧測定、血液検査、乳房や子宮、卵巣の定期診察を行って治療を続けることになります。HRTは更年期症状の改善だけでなく、骨粗鬆症の予防やコレステロール値の上昇を予防する効果があるとされています。