アロマセラピストからのお話
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アロマセラピスト
からのお話
アロマ外来を担当している、看護師でセラピストの平沢鈴香です。
テレサ福岡天神ウィメンズクリニックのアロマ外来で、月に2~3回、香りを通して心身ケアを行っております。
今回は香り、アロマセラピーについて書いていきたいと思います。
最近、香りに触れることが増えてきました。
様々な製品に香りが使用されていたり、部屋に香りを放ったり…と
生活の中に心地良い香りを取り入れることに積極的になってきているように思います。
そうした生活の中で使われる香りとアロマセラピーは同じものでしょうか。実は同じとも、同じではないとも言えるのです
生活の中で使われる香りのほとんどは、人工的に作られています。
香りは数十から数百といった芳香成分から成り立っているため、例えばラベンダー風の香りを作りたい時は、天然のラベンダーの大まかな芳香成分を合わせると人工のラベンダー風の香りを作ることができます。
人工と天然のどちらが良いとか悪いとかではなく、どちらが心地よく感じるかを実際に手にしてみて嗅いでみると良いかもしれません。
では、テレサ福岡天神ウィメンズクリニックのアロマ外来で扱っている精油(エッセンシャルオイル)とはどのようなものでしょうか?
精油は、花、葉、果実の皮、樹皮、根など、様々な部位から作り出されています。植物が虫から身を守ったり、エネルギーを蓄えたりして、生きていくための物質を備えているのです。その一部が芳香成分、「精油」です。
では、その香りの成分はどのように私達の身体の中に入り作用するのかというと、芳香成分が鼻に入って、鼻の粘膜にある受容体がキャッチすることにより、電気信号を通して脳の大脳辺縁系という場所に届けられます。大脳辺縁系は本能で判断する場所と言われていて、瞬時に好きか嫌いか、良いか悪いかを判断しています。また大脳辺縁系は、自律神経やホルモンバランス、免疫などを司っている場所でもあるのです。
そのため、香りが、自律神経の調整に良いとか、ホルモンバランスに良いと言われるのは芳香成分がダイレクトに大脳辺縁系に届くからなのです。
精油は薬ではないので、すぐに心身の不調が良くなることはないのですが、日々の生活の中に取り入れることで、気がついたらなんとなく不調が和らいだ、気分のアップダウンが小さくなったということが起こる可能性があるかもしれません。
心地良い香りが身近にあると、気分を一切り替えられます。忙しい時、気持ちが優れない時、リフレッシュしたい時など、試しに香りを使ってみませんか?
テレサ福岡天神ウィメンズクリニックのアロマ外来を担当している、看護師でセラピストの平沢鈴香です。
今回は「アロマオイルはどのように使いますか?」というテーマです。
「アロマオイルは専用の機械(ディフューザー)がないと使えないんですか?」という質問をよくうけます。
ディフューザーがあれば、効率よく香りを拡散できます。
ただ初めてアロマを取り入れる時、オイルとディフューザーと…と一度に揃えるのは大変かもしれません。
ディフューザーがなくても、アロマオイルの香りを拡散できる方法があります。
ティシュやコットンに数滴滴らしてみてください。デスク周りや寝る前の枕元などに置くだけで、身近に香りを感じられます。アロマオイルを垂らしたティシュを丸めて車のエアコンの吹き出し口に挟んだり、トイレットペーパーの芯にアロマオイル垂らしたりすることも、取り入れやすい方法です。
アロマオイルは揮発性があるので、自然に香りが拡散されるのです。
インナーに1〜2滴垂らす方法もあります。ただし、アロマオイルは原料植物の生育状況や採油の過程などで色が付いています。布などに直接触れると、変色の原因となる場合がありますので気をつけてください。アロマオイルは濃縮されたものなので、原液のままでは直接肌につけることはできません。
インナーにアロマオイルを垂らす方法は、自分の体温によって鼻まで香りが到達するので、あまり周囲の方へ影響しません。どこでも香りを纏う事ができるので、おすすめです。何より香りがいつも自分に届いてくるので、気持ちが上がります。
アロマを身近に感じたり、ご自身に纏ったりしてみませんか?
是非お試しください。
テレサ福岡天神ウィメンズクリニックのアロマ外来を担当している、看護師でセラピストの平沢鈴香です。
今回は「香りをいつ使いますか?」というテーマです。
アロマセラピーというと「眠れるために使いたい」という方が多く、眠り=ラベンダーのイメージが強いようです。
それでは眠るときにしかアロマセラピーを使えないのかというと、そんなことはありません。
オンとオフを切り替えるためや、やる気や気分を上げたい、リラックスしたいなど、さまざまなシーンでアロマセラピーを使うことができます。
例えば朝、起きた時にアロマオイルを焚くと「今日一日頑張って始めるぞ!」という気持ちになります。
日中は、コットンにアロマオイルを垂らして、洋服と下着の間に忍ばせることで、家で過ごす時や、学校、仕事中に香りを感じることができます。
玄関やリビングなどにアロマオイルを焚けば、それぞれの空間で香りを感じることができます。
食後や入浴時には、香りと共に深呼吸や瞑想の時間をもつことで、より心身が整います。
香りを使う時間別に、アロマオイルの効能を意識して選んでみます。
午前で、集中や意欲をあげるために使う香りは、レモンやローズマリーといった、シャープでスッキリした香りを選びます。
昼間はバランスをとるような、オレンジやマージョラム、フランキンセンスが効果的です。
夜のリラックスタイムには、ウッド系の香りやベルガモット、ラベンダー、ネロリ落ち着きます。
こうした効能的な選び方も良いですが、心地よく感じる香りを自分の「感覚」から選んでみることもおすすめです。
人間には元々感性というものが備わっていて、特に嗅覚は本能で感じます。
いま自分がどんな香りを欲しているのか?どんな気分なのか?を知るキッカケともなります。
是非、感性でアロマオイルを選ぶ方法も試してみてください。
ご自身の小さな変化にも気づけるようになって、香りの効能を後で調べてみると納得、という事があります。
香りは自分の状態を感じる事にも役立ちそうですね!